【アクアポニックス】魚と微生物が野菜を育てる循環型野菜づくりの魅力に迫る

この記事では、アクアポニックスの魅力についてご紹介いたします。

この記事は次のような人におすすめです!

・野菜づくりに興味がある人
・省スペースで野菜づくりがしたい人
・アクアリウムに興味がある人

私も以前アクアポニックスに魅了され、趣味であったアクアリウムで野菜が栽培できるという一挙両得なこの手法にのめり込んだ過去があります。

アクアリウム+水耕栽培=アクアポニックス

アクアリウム・水耕栽培、この2つの趣味をお持ちの方は必見ですので是非最後までお付き合いください。

目次

アクアポニックスとは?

アクアポニックスとは、持続可能な農業の一種であり、魚と野菜を同時に生産するシステムです。魚の排泄物を野菜の養分として利用することで、魚と野菜の両方を効率的に生産することができます。

このシステムは、畑などの土地を使わないため野菜栽培を省スペースでおこない、それに伴い水の使用量を減らすことができ、近年注目を集めています。

持続可能な農業の一種であるため環境に優しく農薬や化学肥料の使用が不要です。

また野菜と魚を同時に生産できるため効率的な生産が可能であり、更にアクアポニックスで生産された野菜は、鮮度・栄養価が高いとされています。

持続可能な農業とは、環境に配慮し長期的に持続可能な農業を行うことを目的とした農業のことです。農薬や化学肥料の使用を最小限に抑え、土地や水を効率的に利用することで、環境にやさしい農業の実践を目的としています。

アクアポニックスの仕組み

アクアポニックスは、魚を飼育する水槽と野菜を栽培するプランターを組み合わせたシステムです。

このシステムでは水が常時循環しているため、魚が排泄したフンやエサの食べ残しはバクテリアによって分解され硝酸塩に変換されます。野菜が硝酸塩を栄養として吸収する事により水が浄化され水槽に戻るという、いわば小さな生態系を成しているのが特徴です。

また、魚が生産する二酸化炭素は野菜の光合成に利用され無駄がありません。

このことから、魚は生き続ける事ができ、野菜は成長して収穫できるという一挙両得な仕組みがアクアポニックスの魅力です。

アクアポニックスのメリット・デメリット

こんな素晴らしい仕組みでメリットだらけのアクアポニックスですが、もちろんデメリットもありますので見ていきましょう。

・魚と野菜の同時生産ができ効率的
・農薬、化学肥料を一切使わない
・高品質な魚と野菜の生産が可能
・節水効果がある
・規模の拡張性柔軟性に富む
・空間を生かし省スペース化
・家庭でも簡単にできる
・DIYでキッドが作れる
・子供が喜び食育になる
・水槽メンテナンスがほぼ無い

・魚と野菜の相性がある
・食用できる淡水魚が少ない
・食用できる野菜が少ない
・魚が病気になると環境が崩れる
・ランニングコストが高価
・循環システムが安定するのに時間が必要
・日本では知名度が低く普及していない
・魚の養殖と農業の知識を兼ね備えた人材が少ない
・家庭で食用魚の養殖が難しい

上記のメリットデメリットは農業と家庭の視点で挙げています。

こう見ると家庭でアクアポニックスをするメリットは絶大であり、省スペースで野菜を栽培できるので、居住環境を選ばず野菜を手軽に育てて収穫出来ます。

ただ食用できる淡水魚を家庭で育てるとなると広いスペースが必要になり現実的ではありませんので、熱帯魚やメダカを飼うのがおすすめです。

アクアポニックスで栽培できる野菜例

アクアポニックスで栽培できる野菜例として以下のものがあります。

アクアポニックスで栽培できる野菜例
  • ハーブ類
    • コリアンダー(パクチー)
    • バジル
    • オレガノ
    • タイム
    • レモンバーム
    • セージ
    • チャイブ
    • チャービル
    • パセリ
    • ナスタチウム
    • ビオラ
    • カレンデュラ
    • ボリジ
    • ヒソップ
    • セロリ
    • サラダバーネット
    • タラゴン
    • サマーサボリー
    • ウィンターサボリー
    • フェンネル
    • ペイシェンスドック
    • コーンサラダ
  • 葉菜類
    • ルッコラ
    • ワイルドロケット
    • リーフレタス
    • レタス
    • 水菜
    • からし菜
    • すべりひゆ
    • ウィートグラス
    • チコリ
    • リーキ
    • エンダイブ
    • パクチョイ
  • 根菜類
    • ラディッシュ
    • カブ
    • 大根
    • ゴボウ
    • シャロット
    • パースニップ
    • ビーツ
    • ルートパセリ
    • ニンジン
  • 果菜類
    • トマト
    • キュウリ
    • スイカ
    • 赤唐辛子
    • カボチャ
  • ブラシカ(アブラナ類)
    • 茎ブロッコリー
    • ブロッコリー
    • 芽キャベツ
    • キャベツ
    • ケール
    • 白菜
    • コールラビ
  • 豆類
    • いんげん(つるあり・なし)
  • スプラウト野菜
    • ブロッコリー
    • アルファルファ
    • ルッコラ
    • フェヌグリーク
    • ガーデンクレス
    • マスタード
    • 赤キャベツ
    • ケール
    • 小麦
    • そば
    • チアシード
    • ディル
    • えんどう
    • ひよこ豆
    • レンズ豆
    • 西洋水菜
    • 赤ラディッシュ
    • ひまわり
  • ペット用
    • ねこ草

ハーブやネギ・シソといった薬味、リーフレタスやミズナといった葉物野菜、トマトやキュウリを室内で栽培できます。

近年ハーブは料理に無くてはならない食材であり、ちょっと使いに便利な薬味も使いたいときに使う分だけカットして収穫できるので大変便利です。

ハーブは買うと高価ですが、育てるとたくさん収穫出来ますし乾燥させて保存も可能ですのでおすすめ食材になります。私はハーブをスパイスとしてカレーに入れると便利だなと考えています。

アクアポニックスキット

アクアポニックスは、すぐに始められるキットが販売されています。

生体の魚は買う必要があり、ペットショップやネット通販で買う事ができますが、水槽内環境が安定(水の濁りが消えバクテリアが定着)するまでに日数を要します。

まずはパイロットフィッシュを購入して水槽内の環境を整えてからメインの魚を飼う事をおすすめします。

パイロットフィッシュとは水槽を立ち上げた時に最初に入れるどんな環境にも対応できる丈夫な種類の魚です。役割として水槽内の環境を整え魚が住める環境にします。

投入タイミングは水槽に水を張り、ろ過装置を3~7日稼働させてから投入し、飼育する期間は約3週間から1か月です。

熱帯魚の投入数ですが10リットルに1匹を目安にして入れ過ぎないようにしましょう。

パイロット期間が終えてからチェックするポイントは、茶ゴケが発生していないか、水に濁りは無く透明か、パイロットフィッシュは元気に動いているかなどです。

アクアポニックスで野菜を育てるにはバクテリアの存在が必須なので、まずはバクテリアの繁殖をします。

バクテリアの活動を促すのに必要なのが魚の排泄物(フンやアンモニア)ですのでパイロットフィッシュが必要になるわけですね。

立ち上げ当初の水槽は熱帯魚が住む環境には適していないので、飼いたい熱帯魚がいるのであればパイロット期間を終えてから目的の熱帯魚を飼うと間違いがないでしょう。

その排泄物を担うのがパイロットフィッシュで、アクアポニックスキッドと熱帯魚も併せてご紹介いたします。

アクアポニックスキット

レグラスポニックス

レグラスポニックスはKOTOBUKI(寿工芸株式会社)が販売している植物と観賞魚をインテリアとして楽しむために販売しているアクアポニックスキットになります。

私が購入したのは600サイズのものですが現在は販売されていないようです。

現在はレグラスポニックス2030,3040の2種類のみの販売になっています。

コトブキ レグラスポニックス3040
ノーブランド品

アクアスプラウト SV

アクアスプラウト SV は株式会社アクポニ(旧社名:おうち菜園)が販売している「魚にエサをあげるだけで野菜やハーブが育つ」をコンセプトにしたアクアポニックスキットになります。

45cm水槽と比較的コンパクトですのでスペースも取らずインテリアとして、土を使わないので虫が発生しにくく、無農薬で育った完全オーガニック野菜を食べれるのが魅力の商品になります。

小型アクアポニックスシステム

小型アクアポニックスシステムは株式会社アクポニ(旧社名:おうち菜園)が販売している「小型アクアポニックスシステムDIYマニュアル」を元に作られたオーバーフロー型アクアポニックスキットになります。

インテリア性には乏しいものの栽培スペースが広いので、たくさんの野菜やハーブを栽培することが可能です。

DIY商品なので足にキャスターを増設すれば移動がしやすそうですね。

パイロットフィッシュ

水槽立ち上げ時に環境を整えるパイロットフィッシュですが、私が実際に飼ったことがあり役目をしっかり果たしてくれた熱帯魚を3種類ご紹介します。

アカヒレ

大変丈夫な熱帯魚で、水温の変化、水質の悪化、低酸素状態など過酷な環境にも耐えます。

忙しく動き回る様子を眺めているだけで大変癒される熱帯魚で大変気に入ってしまい、一時期メイン水槽がアカヒレだらけになりました。

プラティ

プラティは見た目が可愛く活発に動き回りカラフルで種類も豊富な熱帯魚です。

見た目に反して水質悪化や水温の変化に大変強い熱帯魚で、特筆すべきは繁殖力の強さで気づいたらガンガン小さなプラティが水槽を動き回っているのが見れるでしょう。

私はこのプラティの魅力の虜になり、色んな種類のプラティを交配させてブリードの真似事をしていた時期がありました。

コリドラス

比較的丈夫で温和な性格のとぼけた顔が可愛いコリドラス。

水槽の底に食べ残したエサを食べたりする水槽のお掃除屋さんで、パイロットフィッシュを終えてからも大活躍しました。

基本水槽の底で活動しているので他の熱帯魚との混泳が可能です。

私のアクアポニックス体験

大容量のレグラスポニックス600で観葉植物と熱帯魚を楽しむ

小さい観葉植物と熱帯魚のプラティをレグラスポニックスで鑑賞して楽しんでいました。

当初根腐れを起こさないか不安ではありましたが、ポンプから水が注がれエアーがしっかり供給され、バクテリアも定着したので問題なかったです。

生き生きとした観葉植物と忙しそうに動き回るプラティに大変癒され、ボーっと眺める時間が至福のひと時でした。

アクアポニックスキットを自作してみた

こちらは水槽とプランターを分離するのが面倒で水槽を利用した水耕栽培をしてみました。

当初スクスク成長していましたが、イチゴ苗がダメだったのか、メダカとの相性が悪かったのかチップバーン(カルシウム欠乏)が大発生して枯れてしまいました。

その後、葉物野菜や根菜で再挑戦しましたがスクスク育って収穫する事ができました。

アクアポニックスは葉物野菜が一番相性がいいと思います。

※メダカと野菜を育てたい方はキッドが販売されていますのでチェックしてみてください。

まとめ

家庭でアクアポニックスで野菜づくりをする魅力として以下が挙げられます。

  • 採れたての野菜やハーブが食べられる
  • 食費の節約になる
  • アクアリウムを楽しめる
  • インテリアとして楽しめる
  • アクアポニックスキットがあって始めやすい
  • 生き物を飼うことで子供が喜ぶ
  • 子供の食育になる

アクアポニックスは、世界的にアメリカとオーストラリアを筆頭に広がりを見せていますが、日本におけるアクアポニックスの知名度はまだまだ低いのが現状です。

魚の養殖と農業の知識を兼ね備えた人材も少なく、アクアポニックスの事例が乏しいのもあり、普及が進んでいません。

また植え付けや収穫は全て人の手で行うため人件費や設備費も高価なのも足かせになっています。

しかし、日本では陸地での魚の養殖が近年盛んになっていますし衛生的な水耕栽培の普及も進んでいます。

将来、この2つを兼ね備えたアクアポニックスが政府主導の国策として普及してほしいものですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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